福沢諭吉翁の教えから「公智」と「奴雁」とは
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日経ビジネスNo.1903の「有訓無訓」に慶応義塾学事顧問清家篤先生の記事が載っていました。
その中でこんな記述がありました。
塾長時代、多くの困難な課題が山積していたが、念頭に置いてきたことは福沢諭吉が説いた「公智」であるとのことでした。
福沢諭吉翁の「文明論之概略」で唱えた
徳と智をさらに
「私徳」・・・心の内側の徳
「私智」・・・物事を理解する力
「公徳」・・・対社会的な徳
「公智」・・・物事の軽重大小を判断して優先順位を付ける判断力
4つのうち最も大切なのは「公智」であると説いています。
相対的により大切なものは何か。あちらを立てれば落ちらが立たずというトレードオフの関係にあるもののうちどちらかを優先するのか。この「公智」を働かせてより大切なものを選びとっていくことの重要性を説いたこの部分が福沢の真骨頂だとお話していました。
また、福沢さんは、学者は国の「奴雁」(どがん)(雁の群れが餌をついばんでいるとき、1羽だけ四方の様子をうかがい警戒する雁のことをいう)であるべきだと唱えているとのことです。
今の安倍政権の安倍のミックスを支えている某大学出身の偉い経済学者さんや、昔、入閣経験のある経済学者さん(前慶応義塾教授)は、この「奴雁」という言葉をどうとらえているのでしょうか?
お聞きしてみたいですね。
槍ヶ岳(高ボッチより)
- 2017.08.09 Wednesday
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- 10:12
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- by つっちゃん